しょうがには、身体を温めて代謝を促進する効果があります。しょうがには、このような効果の他にも最近明らかになった嬉しい効果があります。
それは、しょうがが脂肪を分解してくれる働きです。これは、口にした脂肪、例えばお菓子やお肉などの脂肪を分解してエネルギーに変えてくれるという働きです。食べた脂肪分は、胃ではなく肝臓で分解されます。
脂肪分が肝臓で分解されるときに、リパーゼという脂肪を分解してくれる酵素が分泌されます。そしてしょうがは、その酵素の分泌を活発にしてくれるため、脂肪の分解を大いに助ける働きをするということになります。
肝臓でリパーゼという脂肪を分解してくれる酵素が分泌されるということは、肝臓で作られる胆汁の分泌も活発にしてくれるということになります。胆汁の分泌が活発になると、身体の中で作られるコレステロールの値も低下し、便秘も解消されるようになります。脂肪分解に次いで発揮されるしょうがのこのような効果は、ダイエットをしている方の助けになるだけではなく、健康的にもなることができます。
しかし、普段から胃が弱めの方は注意が必要です。それは、しょうがを過剰に摂取することで胆汁が逆流してしまうこともあるからです。
そのため、一日のしょうがの摂取量は10~20gくらいにしておくことをお勧めします。また紅茶にミルクとしょうがを加えていただくのもあまりお勧めできません。それは、紅茶としょうがのポリフェノール成分がミルクとくっつくことで本来のしょうがの効果を発揮できなくなってしまうためです。